ニュース
警察署キャラ「街守りたい」、防犯など訴え、続々デビュー――「言葉より心に残る」。
警視庁 「言葉より心に残る」
警視庁管内の各警察署で、防犯や交通安全の呼びかけなどを目的に独自のキャラクターが相次ぎデビューしている。同庁にはすでに1987年に生まれたマスコット「ピーポくん」がいるが、各署の新たなキャラはヒーロー戦隊や女子高生など。インパクトのある存在感で、振り込め詐欺も未然に防いだ。各署は「親しみやすいキャラでメッセージが伝われば」と期待する。
「腕を振って足を上げてワンツーパンチ、振り込め撲滅」。東京都葛飾区の公園で6月初旬、高齢者ら約50人が「三百六十五歩のマーチ」の替え歌の「振り込め詐欺撲滅マーチ」体操に取り組んだ。お手本を披露したのは戦隊ヒーローのようなマスクの男と、目の大きな美少女のかぶり物をした女性警察官。
2人は葛飾署(葛飾区)が2008〜09年に誕生させた「フリコマン」と「本田あやめ巡査」。同署ホームページによると、フリコマンは身長「そのときにより変わる」、得意技は「口座凍結」。あやめ巡査の将来の夢は「歌って踊れるお巡りさん」で、地域行事などで防犯活動をPRする。同区の主婦(83)は「楽しく防犯を学べた」。
同署の袋野正樹副署長は「言葉で伝えるより、キャラが訴えた方が心に残る」と強調。今春には「だまされないで」と記されたフリコマンのペン立てが目に入った高齢女性が、振り込め詐欺の電話を見破ったこともあったという。
交通ルールを守らない人の多さに「マジビックリ」し、「私が注意するわよ」と意気込むのは町田署(町田市)のキャラ「マチるダ」。同市に住む16歳の女子高生との設定で、命名は市名に「ルール」の「る」を入れた。イラストレーターのみうらじゅんさん(52)が4月に考案した。
同署管内は昨年、都内の警察署で最多となる1750件の人身事故が発生し、交通安全対策は喫緊の課題。市内にあるリス園とダリア園にちなみ、リスの顔にダリアの髪飾りをあしらうなど、かわいらしさが人気という。「グッズがほしい」との問い合わせも寄せられ、同署は関連グッズの作製も検討している。
八王子市の南大沢署も6月、管内の雑木林がホタルの名所として知られることから、これをモチーフにした防犯運動キャラ「まもりん」を作製。車のライトを反射して光るキーホルダーを住民に配布した。受け取った小学2年の女児(7)は「すごくかわいい。ランドセルにつけたい」と笑顔を見せた。
キャラクターの考案に、住民のウケを意識し過ぎとの批判も出そうだが、当事者たちは大まじめ。同署の久島雄二副署長は「防犯や交通ルールの啓発活動を住民にできるだけ理解してもらうためで、お堅いイメージのある警察でもかわいいキャラクターは重要」と話した。










