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タイコエレクトロニクス、落雷対策機器に無線機能、日本で次世代送電網向け。

2010年03月04日 / 日経産業新聞 このエントリーをはてなブックマークに追加

 コネクター大手のタイコエレクトロニクスジャパン(川崎市、江部秀社長)は落雷対策機器を日本で本格販売する。次世代送電網(スマートグリッド)市場の日本での拡大にあわせ、無線機能を搭載した機器を投入する。変電所や送電線などで使い勝手の良い落雷対策機器の需要が伸びると判断。主力の自動車分野から製品群を広げることで事業拡大を目指す。

 投入するのは落雷による電流や電圧を計測する無線機能搭載の「サージカウンター」。変電所の鉄塔などへの落雷の際に一定以上の漏洩(ろうえい)電流を検知する機器で、無線機能搭載は業界でも珍しいという。

 無線機能により検知回数を遠隔からリアルタイムで監視できる。劣化が進む前に交換作業ができるため、落雷による変電所などの故障を未然に防ぐことにもつながる。無線機能を持たない従来機種は機器内部で落雷回数を記憶しておき、機器ごとにデータをこまめに出力する作業が必要で、手間がかかっていた。

 3月にも日本国内の商業施設で実証実験を始める。検証が済み次第、今夏にも国内で本格的に販売する計画だ。

 同社では無線でデータを取得できる使い勝手の良い機器の投入で、現在のサージカウンターの国内市場規模が現在の2億〜3億円から倍増すると予測する。

 タイコエレクトロニクスジャパンはコネクター世界トップシェアの米タイコエレクトロニクスの日本法人。グループ全体の09年12月期の売上高は103億ドル。自動車向けコネクターなどが全体の27%を占め、スマートグリッド分野を含む電力製品事業は全体の8%にとどまる。

 成長分野への新製品投入で電力製品事業の比率を引き上げ、収益拡大を目指す。

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