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ナチュラルローソン城山トラストタワー店(東京・港)(ホットスポット)
調剤コンビニおしゃれに融合 薬剤師、24時間対応
ローソンと調剤薬局のクオールが協力した調剤併設型コンビニエンスストアの1号店「ナチュラルローソン城山トラストタワー店」が8月2日、東京都港区にオープンした。テレビ電話を置いて薬剤師への相談を24時間対応にする一方、しゃれた内装で売り場と調剤室の一体感を演出。今後の同業態のモデル店として様々に工夫を凝らし、コンビニの利便性と薬局の専門性の両立に挑む。
虎ノ門の高層ビル1階、「ナチュラルローソン+クオール薬局」と記された大看板がひときわ目を引く。周囲には小規模の診療所が多いものの土地代が高く薬局は少ない。新店の薬局部分が期待する需要は、6万人を超える昼間人口の医薬品購入や薬の調剤だ。
調剤スペースは約40平方メートル。薬剤師が働く中の様子は売り場からすき間を通してうかがえる。この「見える調剤室」は、2つの業態の融合を象徴する"インテリア"でもある。処方せんの受付窓口もコンビニのレジの延長上にあり、一体感を演出する。白衣はナチュラルローソン店員の制服に似せてデザインした。
高齢者が多く訪れることを想定し、コンビニでは珍しい買い物かごを載せるカートを置いた。車いすでも移動しやすいよう通路は広く設計した。
3000品目の商品のほとんどは弁当や飲料などコンビニの定番品。胃腸薬や傷薬など一般用医薬品(大衆薬)は220品目そろう。「以前、子どもが夜に急に熱を出して困ったことがある。ここは夜中も営業していて助かる」と風邪薬を買いに来た近くの主婦(32)は語る。今のところ1日3万円超の大衆薬が売れているという。
健康に関する品ぞろえも幅広い。歩数計などの健康器具や健康食品が一角に陳列されている。薬剤師が調剤している間の待ち時間に、雑誌などを物色する客も目立つ。
店舗を運営するクオールが腐心するのは、薬剤師の専門性を生かした顧客サービス。昨年6月の改正薬事法の施行で大衆薬を販売するコンビニは増えたが、ほとんどが新資格の登録販売者で運営し、薬剤師が常駐する店は少ない。ここは薬剤師が直接相談に乗るほか、夜間は店内のテレビ電話でコールセンターの薬剤師と連絡がとれる。薬剤師の大川千加子店長は「こっちの薬のほうが速く効きますよ、とアドバイスすると安心して買ってもらえる」と話す。
コンビニが得意とする業務効率化の工夫も随所にうかがえる。通常の調剤薬局では必要な、保険請求などの実務を担当する医療事務スタッフがいない。処方せんをローソン本社にFAXして一元処理する方式を採り、人件費を削減した。忙しい時間帯には薬剤師もレジ打ちをこなす。
自宅近くの病院で出された処方せんを持ち込む会社員らも増えている。開業から1カ月たたないうちに1日40〜50枚の処方せんが寄せられるようになった。クオールの中村勝社長が設定した「最低ライン」である平均50枚の突破は近いようだ。
こうした客の増加を促しているのは医薬分業の流れ。2009年度には分業率が6割を超えた。糖尿病で日常的に服薬が必要な男性(60)は「近くのクリニックで薬をもらえなくなった。今後はこの店を使う」と話す。
ローソンの新浪剛史社長は「(調剤併設型を含め)医薬品を販売する店舗を5年で1000店にしたい」と意欲的。サークルKサンクスなども大手ドラッグストアと組んで調剤併設型コンビニの新店開発を急ぐ。医薬分業と高齢化の進展で増える調剤の需要をどれだけ取り込めるか。都心型のモデル店が大きなヒントをもたらすはずだ。
(北角裕樹)
《店舗概要》
▽ 開業 2010年8月2日
▽ 運営主体 クオールがローソンの加盟店になり運営
▽ 営業時間 コンビニは24時間、調剤は午前8時30分〜午後7時
▽ 売り場面積 約230平方メートル
▽ 所在地 東京都港区虎ノ門4の3の1











