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小売り大手3〜5月、アジアで収益拡大、ファミマ、国内不振補い増益。

2010年07月21日 / 日本経済新聞 朝刊 このエントリーをはてなブックマークに追加

イオン 中国など好調

 小売り大手がアジアなどで収益を伸ばしている。2010年3〜5月期にはファミリーマートなど4社の海外事業の営業損益が黒字転換または増益となった。今後国内市場は少子高齢化で縮小する懸念があるだけに、各社は成長の青写真を描くうえで、アジアを中心とした海外での足場固めが急務になっている。

 16日までに決算発表を終えた全国上場の小売企業89社(新興3市場除く)の3〜5月期決算を集計したところ、売上高が前年同期に比べ2・3%減る一方で、経常利益は1・6%増えた。2四半期ぶりに減収となったが、海外事業の採算改善を支えに経常利益は3四半期連続で増えた。

 ファミリーマートはアジア事業の増益額が国内事業の減益幅を上回り、連結ベースで3%の営業増益となった。タイでコンビニエンスストア約580店を展開する子会社の営業損益が3〜5月期(現地は1〜3月期)としては初めて黒字になった。同子会社は不採算店の閉鎖を進め効率が改善したことで、昨年後半から黒字を計上している。

 韓国、台湾のコンビニ子会社も既に黒字化しており、3〜5月期にはアジアの営業利益は5億円と6倍に膨らんだ。

 イオンは総合スーパーを中心とした国内のコスト削減に海外の損益改善が加わり、3〜5月期の連結営業利益は2・5倍となった。マレーシアや中国での売り上げが好調で10億円の営業増益要因になった。米衣料品専門店タルボットの売却により米国市場から撤退し、アジアに経営資源を集中している。

 小売企業が海外で成長機会を求める動きは加速しそうだ。

 良品計画は3〜5月期に海外の営業損益が黒字に転換した。今後は中国で店舗網を拡充する方針で、11年2月期は店舗数で前期比2・3倍の30店、売上高で3・1倍の50億円を計画する。6月には商品発注や在庫管理システムを導入した。「14年2月期までに100店舗、売上高で150億円を目指す」(金井政明社長)という。

 ファーストリテイリングも海外は好調を維持しており、「5年後には海外ユニクロ事業の規模が日本を超えるようにしたい」(柳井正会長兼社長)という。

【表】主な小売企業の3〜5月期の営業利益         

   連  結営業利益   地域別〓営業利益   

うち国内   うち海外      

セブン&アイ・ホールディングス   524億円   ▲9%   ▲38%

(▲11%)         

イオン   217億円   2.7倍   2.3倍

(2.5倍)         

ファミリーマート   86億円   ▲2%   黒字転換

(3%)         

ファーストリテイリング   236億円   ▲12%   赤字縮小

(▲14%)         

良品計画   34億円   ▲34%   黒字転換

(▲32%)         

エービーシー・マート   74億円   11%   57%

(17%)         

(注)カッコ内と地域別営業利益は前年同期比増減率、▲は減少         

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