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速報版日本の小売業調査――営業利益率、コスト削減追いつかず、各社軒並み悪化。

2010年05月07日 / 日経MJ(流通新聞) このエントリーをはてなブックマークに追加

百貨店、苦境際立つ

 売上高に占める営業利益の比率(売上高営業利益率)は、比較可能な42社のうち29社で前の年度を下回った。集客のため競って価格を引き下げたが、売り上げが伸び悩み利益を圧迫した。

 そうしたなかで健闘したのが地方の中堅スーパーだ。沖縄県を地盤とするサンエーは09年度から連結決算を導入したため08年度と比較できないが4位に食い込んだ。主力の食品で単価が下落したが販売点数の増加で増収を確保。同時に販売促進費などの経費削減を進め営業増益となった。

 5位の丸久は山口県が地盤のスーパー。既存店売上高は前の年度を下回ったが、新規出店などで増収増益を確保した。このほか西日本地盤のイズミ、埼玉県地盤のベルク、広島地盤のハローズなどが上位に入った。

 地方スーパーは一定の範囲に店舗が集中しているため、物流などの効率を高めやすい。人件費についても、賃金水準が全国一律の大手スーパーに比べて低めに抑えられるとみられる。

 一方、流通2強の一角であるセブン&アイ・ホールディングスは7位で、前の年度より0・6ポイント悪化した。生活必需品を中心とする価格下落が直撃。傘下のイトーヨーカ堂の営業利益が同82%減の17億円と過去最低だったことが響いた。

 流通2強のもう一角であるイオンの営業利益率は0・2ポイント改善したものの12位にとどまった。

 百貨店は下位に並んだ。大手では19位のJ・フロントリテイリングが最高だった。昨年11月に開業した大丸心斎橋店(大阪市)の北館では、接客など売り場の業務の大半を取引先のアパレルに任せる手法を導入した。

 商品の値入れ(販売価格から仕入れ価格を差し引いた利幅)は従来より低いが、人件費を減らすことで確実に利益を確保できる。売り上げの急減に見舞われた百貨店にとって、生き残りの一つの手段といえる。

 コンビニエンスストアはファミリーマート、ローソン、サークルKサンクスがそろって前の年度を下回った。「タスポ」によるたばこ自動販売機の規制で来店客が増えた効果がはげ落ち、既存店売上高が伸び悩んだ。

 フランチャイズチェーンのコンビニは加盟店からのロイヤルティー収入で成り立っており、直営店方式の他業態に比べると営業利益率が高い。

【表】営業利益率ランキング                     

〓〓 ※は単独決算。単位:%、カッコ内は前期比増減ポイント、▲はマイナス 〓〓

順位   社  名   決算月      営 業〓利益率         

1   ファミリーマート   2      12.1   (   ▲0.6   )

2   ローソン   2      10.8   (   ▲3.3   )

3   サークルKサンクス   2      7.8   (   ▲3.0   )

4   サンエー   2      6.4   (   ―   )

5   丸久   2      5.0   (   0.1   )

6   大黒天物産   5      4.9   (   0.6   )

7 セブン&アイ・ホールディングス  2   4.4 (▲0.6)

8   イズミ   2      4.1   (   0.0   )

8   ベルク   2      4.1   (   0.1   )

10   ハローズ※   2      3.3   (   0.1   )

10   アークス   2      3.3   (   ▲0.1   )

12   スーパーバリュー   2      2.6   (   ▲0.4   )

12   イオン   2      2.6   (   0.2   )

12   カスミ   2      2.6   (   0.4   )

15   平和堂   2      2.5   (   ▲0.4   )

16   マルエツ   2      2.3   (   ▲0.1   )

17   アオキスーパー   2      2.1   (   ▲0.9   )

18   オークワ   2      2.0   (   ▲0.7   )

19   マルキョウ   9      1.9   (   ▲0.9   )

19  J.フロントリテイリング   2      1.9  (▲0.7)

19   ユニー   2      1.9   (   ▲1.5   )

19  ライフコーポレーション※  2     1.9   (▲0.6)

23   ダイイチ   9      1.8   (   ―   )

23   マミーマート   9      1.8   (   0.3   )

25   タイヨー   2      1.7   (   ▲1.0   )

25   東武ストア   2      1.7   (   ▲0.9   )

27   ジョイス※   2      1.6   (   0.3   )

27   マルミヤストア   5      1.6   (   ▲0.1   )

27  シー・ヴイ・エス・ベイエリア  2    1.6  (▲0.7)

27   マルヨシセンター   2      1.6   (   ▲0.0   )

27   天満屋ストア   2      1.6   (   ▲0.9   )

32   高島屋   2      1.5   (   ▲1.0   )

33   ドミー   5      1.3   (   0.1   )

34   山陽百貨店   2      1.1   (   0.1   )

35   スリーエフ   2      1.0   (   ▲2.2   )

36   北雄ラッキー   2      0.9   (   0.1   )

37   フジ   2      0.8   (   0.4   )

37   ポプラ   2      0.8   (   ▲0.4   )

39   井筒屋   2      0.7   (   ―   )

39   ながの東急百貨店   1      0.7   (   ▲0.7   )

41   神戸物産   10      0.6   (   ▲0.4   )

41   イズミヤ   2      0.6   (   ▲0.8   )

43   さいか屋   2      0.5   (   ▲0.0   )

44   エコス   2      0.4   (   ▲0.1   )

45   オリンピック   2      0.3   (   ▲0.4   )

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