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銀座・松坂屋、グッチ去ってフォーエバー21、米格安衣料店、来春にも。

2009年11月19日 / 日本経済新聞 朝刊 このエントリーをはてなブックマークに追加

 大丸、松坂屋を傘下に持つJ・フロントリテイリングは松坂屋銀座店(東京・中央)に、米衣料品店のフォーエバー21を誘致する。同店内のイタリア高級ブランド「グッチ」の撤退跡に、2010年春の出店に向け交渉中。フォーエバー21は安さが売り物の「ファストファッション」と呼ばれるカジュアル衣料の代表格で、海外有力企業が大手百貨店に入るのは初めて。低価格志向が強まる中、集客の目玉とする。

 撤退予定のグッチ店舗跡を主に活用し、1〜3階の一部に入居する予定。売り場は500平方メートル以上になる見通し。

 フォーエバー21は1984年に米国で創業。今年4月には東京・原宿に日本1号店を開業し、来店者は女性を中心に約半年で300万人を突破した。大半が数千円の商品で、全身をそろえても1万〜2万円で済む値ごろ感が支持されている。

 ファストファッションは日本では、スウェーデンのヘネス・アンド・モーリッツ(H&M)が昨年の銀座出店を手始めに6店を展開。「都市部・郊外を問わず、積極出店していきたい」(日本法人のクリスティン・エドマン社長)として、今は伊勢丹吉祥寺店(東京都武蔵野市)跡への進出を交渉中。先行するスペインのインディテックス(ZARA)を含め、各社はこれまで路面や専門店ビル内に出店してきた。

 一方、百貨店各社は昨秋の米金融危機以降、売り上げが急減し、特に衣料品の不振が深刻だ。従来は内外の高級ブランドを主力としてきたが、低価格店を誘致して生き残りを狙う動きが広がりそうだ。Jフロントは大丸梅田店(大阪市)に、ファーストリテイリングのカジュアル衣料品店「ユニクロ」を誘致する方向で交渉を進めている。

 ▼ファストファッション 最新の流行をいち早く取り入れた低価格品を、短期間で売り切る衣料品専門店。雑貨、アクセサリーなどもそろえる。「早くて安い」ことから、ファストフードになぞらえている。ここ10年で欧米を中心に衣料品業界で勢力を伸ばしている。

【表】海外の「ファストファッション」は日本で攻勢をかけ始めている         

   総店舗数   売上高   日 本〓進出年

▼H&M(スウェーデン)         

   約1,700〓(6)   約1兆4000億円   2008年

▼インディテックス(スペイン)         

   約4,200〓(約50)   約1兆4000億円   1998年

▼フォーエバー21(米)         

   約470〓(1)   約1600億円   2009年

(注)数字は直近の決算期。18日の為替レートで換算。カッコ内は直近の国内店舗数         

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