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家電、安く買うなら池袋?、ヤマダが大型店、ビック対抗――価格比較に熱い視線。

2009年11月17日 / 日本経済新聞 朝刊 このエントリーをはてなブックマークに追加

 東京・池袋の三越池袋店跡に、ヤマダ電機が同社最大の店舗「LABI1(ラビワン)日本総本店池袋」を開業して2週間余り。同地区を本拠とするビックカメラとの競争で、薄型テレビなど人気製品の価格は大きく下がり、店頭を見比べる客で通りはにぎわう。池袋はかつての東京・秋葉原のように「日本一家電を安く買える街」として、地方や外国からの客にも浸透するだろうか。

 秋葉原の量販店では22万円台の値札が多い三菱電機の冷蔵庫(445リットル)。だが先週末のビック本店の価格は「20万5800円、5%分のポイント付与」、向かいのヤマダの表示価格は19万円台だ。両店を往復して交渉すると、双方とも「17万8000円、20%ポイント付与」まで下がった。同日の大手価格比較サイトの最安値が16万9000円。ポイント分を換算すればネットより安いことになる。

 「こんなに価格を下げざるを得なくなったのは、ヤマダの新店が出てから」(ビックカメラの関係者)。ビックは先月末のヤマダ開業に合わせて打ったチラシでは、同じデジタルカメラの掲載価格を前週から1000円下げ、ポイント還元率を13%から20%に上げた。

 「家電はいつも千葉県内の実家近くで買うが、ヤマダの開店で池袋が安いと思って来た」。男性客(32)もヤマダとビックで価格を交渉しながらゲーム機を購入した。日本経済新聞が11月13日から15日、池袋東口周辺でどちらかの買い物袋を持つ人約50人に聞いたところ、両社の店舗を見て回った人や、今後比較して買いたいと答えた人は7割近くに上った。

 池袋駅東口は半径約100メートル以内に両社の6店舗が営業する。ヤマダ電機は「客数が予想以上に多く、年間売上高800億円の目標は十分にいけるペース」と話す。ビック側も「ヤマダが客を連れてきてくれて売り上げが増えた」と強気だ。

 ビックが対抗措置として10月下旬に開業した「ビックカメラアウトレット」も客足を集め、低価格化を促す。全国の店舗から展示品や旧モデル品を集め、通常価格より2〜5割安く売る。男性客(39)は「19インチのテレビが2万3000円で買えた」と満足そう。女性客(23)も「お金に余裕がないので安いのがありがたい」と話す。

 開業セールで値下げが加速された面はあるが、業界首位のヤマダに対して、ベスト電器と2位連合を組んでいるビックのライバル意識は強い。歳末商戦以降も両社の競争が続く限り、他地域より家電製品が安く買える可能性は高い。ヤマダの山田昇会長は「池袋は秋葉原を超える電気街になる。いずれ外国人観光客も池袋に来る」と自信を見せている。

 ▼池袋の家電量販店競争 1980年以来、ビックカメラが本拠にしていた池袋に2007年、ヤマダ電機が売り場面積3500平方メートルの店舗で進出。さらに09年10月には、三越池袋店跡に「日本総本店」を開業して競争が一気に激化した。同店は国内トップクラスの2万3000平方メートルの広さで、ビック本店の約4倍の規模を誇る。

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