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三越伊勢丹と札幌丸井今井、情報システムを統合、購買動向把握し商品政策を強化。

2009年08月14日 / 日経MJ(流通新聞) このエントリーをはてなブックマークに追加

カードと連動

 三越伊勢丹ホールディングスは2010年中に、北海道の百貨店、札幌丸井今井(札幌市)と販売データの分析に必要なシステムを統合する。既に統合したクレジットカードとの連動で顧客の購買動向を細かく把握し、商品政策の精度を高めるのが狙い。近接する三越札幌店とのすみ分けを図るとともに、品ぞろえの強化で早期の経営再建を進める。

 札幌丸井今井は1月に経営破綻した丸井今井が運営していた札幌本店の事業を引き継いだ受け皿会社。8月に三越伊勢丹傘下で、再スタートを切った。三越伊勢丹は幹部の派遣やカードの統合を済ませており、システム統合で実質的な経営再建に踏み出せるとみている。

 傘下の伊勢丹が持つシステムと統合する。時期は三越とのシステム統合が終わる10年4月以降となるが、三越伊勢丹は「できるだけ早く完了して立て直したい」(幹部)としており、早ければ秋にも実施する見通しだ。函館店(函館市)の経営を引き継いだ函館丸井今井とも10年中に統合する予定。

 札幌丸井はカード情報をもとに、これまでも購入層や購入した商品をデータで把握することができた。だが色やサイズなどの細かな商品情報や、同時に何を買ったかという買い回りの情報は拾い切れていなかった。

 伊勢丹とのカード統合は昨年秋に完了しており、システムと組み合わせることにより、精密な販売分析が可能になるという。

 三越伊勢丹は今後、札幌丸井と、来春に分社化する三越札幌店を統合する計画。三越札幌店の顧客データと突き合わせることで、店舗間で重複するブランドの見直しなどにも活用する。

 丸井今井とのシステム統合は当初、今年4月に予定していたが、当時は丸井今井が10%強の出資にとどまる関連会社だったため、丸井今井はシステムの利用料を支払う必要があった。丸井今井は経営不振から負担が難しいとみて断念した経緯がある。

 ただ三越伊勢丹は経営再建には緻密(ちみつ)なデータをもとにした商品政策が欠かせないと判断。早期にシステム統合を進めることで、売り上げの回復を狙う。

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