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太陽電池・LED、台湾勢が台頭、半導体の技術活用、大手も次々参入。
中国と並ぶ拠点に 首位・日本を追う
【台北=新居耕治】台湾で太陽電池、発光ダイオード(LED)産業が急成長している。高い競争力を持つ半導体の製造技術を転用する形で新興メーカーが生まれ、太陽電池は中国と並ぶ世界の二大生産拠点に成長。LEDは国・地域別の世界シェアで日本に次ぐ2位に立った。世界的な環境投資の増加という追い風に期待し、大手メーカーも相次ぎ参入している。
太陽電池では2010年に入り、金融危機を受け設備投資を手控えてきた新興メーカーが再び能力増強に動き出した。〓晶能源科技(ジンテック)は7月、台湾北部の苗栗県で新工場に着工。11年にも稼働させ、3、4年後に年産能力135万キロワットを見込む。既存2工場も、10年末の生産能力を合計で同93万キロワットと前年末比で55%増やす。
新日光能源科技(ネオソーラーパワー)は10年の設備投資額を41億台湾ドル(約109億円)と前年の5倍とし、年産能力を3・3倍の80万キロワットに増強。台湾首位の茂迪(モーテック)は10年末の生産能力を同67%増の100万キロワットにする。
10年末の生産能力では台湾2社が日本首位のシャープを上回り、世界の上位10社に台湾企業が3社入る見通しだ。
市場が成熟してきた半導体、液晶パネルの大手による参入も出てきた。半導体受託生産会社(ファウンドリー)世界首位の台湾積体電路製造(TSMC)は今春、茂迪に20%出資して筆頭株主となった。自らも年内に、台湾中部の台中市で太陽電池工場に着工する。
液晶パネルで世界3位グループの友達光電(AUO)は09年、太陽電池用シリコンウエハーが主力のエム・セテック(東京・台東)を買収。今年5月にはマレーシアで工場を建設している米社子会社に50%(約300億円)出資し、合弁に移行することを決めた。自社工場を2つ建てる中期計画も打ち出している。
省エネ性能の高い光源であるLEDでも、新興の億光電子工業(エバーライト)や晶元光電(エピスター)が積極投資。調査会社のLEDインサイドによると、09年の世界のLED市場で台湾の世界シェア(売上高ベース)は17%と、日本に次ぐ2位だった。
液晶テレビやパソコンのバックライト用のLEDは、AUOなど液晶パネル大手傘下の隆達電子(レクスター)や奇力光電科技が手がける。TSMCも照明用LEDへの参入を決めた。
億光が6月、液晶パネル世界2位の韓国LGディスプレー、台湾EMS(電子機器の製造受託サービス)大手、瑞軒科技(アムトラン)と3社で、中国江蘇省での合弁会社設立を決めるなど、提携戦略も加速している。
台湾経済部(経済産業省)傘下の工業技術研究院によると、10年の台湾の太陽電池の生産額は前年比46%増の1512億台湾ドル(約4千億円)となり、LEDも同43%増の800億台湾ドルに達する見通し。
【表】太陽電池の生産能力ランキング
(2010年末計画、単位万キロワット)
1 サンテックパワー(中国) 140
2 ファーストソーラー(米国) 128
3 Qセルズ(独) 110
3 JAソーラー(中国) 110
5 茂迪(台湾) 100
5 インリー・グリーンエナジー(中国) 100
7 〓晶能源科技(台湾) 93
8 トリナソーラー(中国) 90
9 シャープ 87
10 新日光能源科技(台湾) 80
(注)台湾企業以外は米PVニュース調べ













