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LED、植物工場の光源に、北九州学研都市の産学、多様な用途開発。

2010年03月09日 / 日本経済新聞 地方経済面 このエントリーをはてなブックマークに追加

 北九州学術研究都市(北九州市)に立地する企業と大学が中心となり、産学共同で発光ダイオード(LED)の用途開発に乗り出す。4月にも研究会を結成し、植物工場の光源として使うための応用技術の開発を始める。医療分野や漁業で使う集魚灯などにも開発の範囲を広げる計画。産学連携でLEDの用途を開発し、北九州市への関連企業誘致にもつなげる狙いだ。

 4月に植物工場向けの研究会を立ち上げるのは北九州市立大のほか、組み込みソフトのiTest(アイテスト、大阪市)、回路設計を手掛けるオンガエンジニアリング(福岡県直方市)など。いずれも学術研究都市に拠点を持つ。北九州市の外郭団体、北九州産業学術推進機構(FAIS)の半導体技術センターがまとめ役になった。

 研究会では、植物栽培に適した光の波長や照度を出す回路設計や制御手法などを研究する。実験で使うLEDチップは市内に半導体工場を持っている東芝から供給を受ける予定だ。

 FAISは集魚灯など漁業用途ではマリンテック(北九州市)のほか、鹿児島大などの協力を得て研究を立ち上げる。医療分野では産業医科大(北九州市)を中心に研究を始める方針。このほか、可視光通信などの用途開発も検討している。

 LEDは消費電力1ワットあたりの明るさが蛍光灯とほぼ同じ100〜150ルーメンに上がってきたため、一般照明や液晶テレビのバックライトなどで急速に普及している。

 今後は農業や漁業、医療分野での用途拡大が見込まれている。

 東芝や三菱化学など北九州市内に生産拠点を持つ企業がLEDの実用化で先端を走っている。北九州市は、産学連携での新たな用途開発への取り組みを、LED生産拠点の誘致や学術研究都市への関連企業集積に活用したい考えだ。


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