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植物工場向けシステム、照明・殺菌・空調セットで――岩崎電気、研究室用途で提供。

2009年07月08日 / 日経産業新聞 このエントリーをはてなブックマークに追加

 岩崎電気は照明を応用した新規事業育成の一環で、野菜などを効率生産する「植物工場」向けシステムを2010年度にも発売する。

 これまでは植物工場で太陽光の代わりに使う照明装置だけを扱ってきたが、殺菌や空調管理設備などを含むシステム製品として、まずは企業や大学の研究室に研究用途で提供する。将来は大規模工場向けのシステム開発も視野に入れている。

 敷地面積10平方メートル程度のシステムを投入する。細かい仕様は今後詰めるが、1500万〜3000万円になる見通しだ。

 事業化に先立ち、8月末にも太陽電池の検査装置を手がける「光応用部門」の技術者や営業担当者らを中心に、10人ほどのプロジェクトチームを発足。埼玉製作所(埼玉県行田市)で製品開発に本格着手する。

 太陽電池や自動車などの検査装置で培った空調制御の仕組みや、殺菌装置の技術が植物工場に応用できるとみている。ノウハウが少ない二酸化炭素(CO2)濃度の制御技術を中心に研究開発を進めていく方針だ。

 岩崎電気は1985年に、植物育成用や害虫除去用の照明装置事業に進出。植物によって光の波長を調整するノウハウを蓄積してきた。植物工場向けのシステム事業はベンチャー企業を含め参入が相次いでいるが、高輝度放電(HID)ランプや発光ダイオード(LED)など光源技術を強みに、違いを打ち出す。

 08年度に植物工場向けの照明関連で売上高は約3000万円だったが、11年度に空調や殺菌の装置を含む植物工場のシステム全体で10億円規模に引き上げる。

 経済産業省と農林水産省が4月にまとめた報告書では、植物工場を「3年間で3倍の150カ所に増やす」という方針を示しており、今後は工場を設置する動きが広がると期待されている。

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