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キーストーンテクノロジー――植物栽培にLED照明(この企業ここがポイント)
生育早め省電力
電子部品販売のキーストーンテクノロジー(横浜市、岡崎聖一社長)は植物栽培用の発光ダイオード(LED)照明の開発・販売事業に取り組んでいる。LEDを使った栽培は消費電力が少なく環境負荷を軽減できるうえ、栽培期間が短いなどのメリットもある。これらの特長を生かし、看板事業に育てようとしている。
南極の昭和基地。今年から、レタスやハーブが栽培されるようになった。キーストーンが現在主力商品とする栽培用LED照明器「収穫ACE」が使われ始めたからだ。
2年前に開発したこの照明器を使った室内栽培装置だと、レタスは2〜3週間の短期間で収穫できる。「(日本でも)屋外で栽培すれば2カ月ぐらいかかる」(岡崎社長)というから、かなりの"スピード栽培"といえる。
植物の生育の促進には、波長660ナノ(ナノは10億分の1)メートル前後の赤色の光と、波長470ナノメートル前後の青色の光を当てることが有効とされている。「生育に役立つ光の波長だけを効率的に照射できるのがLEDの強み」と岡崎社長は説明する。植物工場で現在よく使われている蛍光灯や水銀灯は生育への影響が小さい波長の光を出すこともあり、消費電力がLEDよりも多い。
電子部品の受託開発会社を経営していた岡崎社長は、事業の幅を広げようという狙いで2006年にキーストーンを設立した。電子部品業界は市況の変動が大きい。安定的な成長が見込める環境分野で、これまで手掛けた電気関連技術を生かせる事業がないか模索するなかで、LED照明に注目した。
事業開始に向けて放送大学で植物生理学を学んだという岡崎社長。「LEDは長寿命だが、栽培のために一日中照射していれば発熱によって、照度が落ちるなど製品の性能が劣化する」(岡崎社長)ため、LEDを装着する基板を放熱性の高いアルミ製にするなどの工夫も凝らした。
今年の7月には、植物に与える水の一部をLEDの冷却水として使う栽培装置を開発するなど、新たな技術開発にも余念がない。
キーストーンの10年6月期の売上高は1億円で、そのうちLED照明は4000万円だった。11年6月期はLED照明だけで1億円の売上高を目指す。「鮮度を落とさないために、LEDを使った野菜輸送の仕組みを今後作りたい」(同)とさらなる意気込みを示している。
《会社概要》
▽本 社 横浜市中区太田町5の68の5
((電)045・222・3117)
▽事業内容 電子部品やLED照明の開発・販売
▽従業員数 7人
▽もう一言 「本社で作った野菜を横浜・馬車道産として有名に」













