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真壁石で和の照明、千石匠、墓石以外の用途開拓、LED採用、現代風にアレンジ。

2010年03月09日 / 日本経済新聞 地方経済面 このエントリーをはてなブックマークに追加

 石材加工の千石匠(せんせきしょう、茨城県桜川市、千々松滋社長)は桜川市の特産品である真壁石を使った照明器具を開発、販売を始めた。墓石を切り出す際に生じる端材の内部をくりぬき、発光ダイオード(LED)電球を組み込んだ。光を放つ穴は円形状、格子状など100種類以上を用意し、デザインを現代風にアレンジした。墓石以外に用途を広げて真壁石の需要拡大につなげる。

 開発した照明器具は四角柱状で、電球を風雨などから守るふたをかぶせてある。職人が手作業で加工し、大きさやデザインは顧客の要望に応じて柔軟に対応する。電源のある場所なら屋内外に設置できる。

 高さ約40センチメートル、幅と奥行きがともに約20センチメートルが標準タイプ。標準タイプの価格は2万〜3万円で、高さ1メートル以上の大型は10万円程度で販売する。

 「和のあかり」ブランドで販売する。すでに県内のショッピングセンターなどで展示即売会を実施。全国への販路拡大を目指し、インターネットショップでの販売も検討中という。年300個以上の販売を目指す。

 石材は端材を活用する。真壁石の用途の大半は墓石だが、端材の活用方法はなく、細かく砕くなどして廃棄していた。廃棄量は重量ベースで石全体の3割に達するため、端材の利用が進めば「廃棄費用の負担軽減につながる」(千々松社長)。

 真壁石は桜川市と石岡市の境にある加波山で産出する花こう岩。明治期ころまでは「常陸小御影(ひたちこみかげ)」の名称で呼ばれ、迎賓館(東京・港)や三越本店(東京・中央)などの建設に使われた歴史を持つ。

 近年は中国などからの安価な輸入石材に押され、生産量は年々減少している。「後世に残すには墓石以外の用途発掘が急務」(同社)として、新たな用途開発に取り組んできた。

 千石匠は1987年の設立。石材加工のほか、庭園や塀の工事などを手掛けている。


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