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省電力、環境配慮で注目、LED試験受託8割増、都産技研、自治体も普及後押し。

2010年02月26日 / 日本経済新聞 地方経済面 このエントリーをはてなブックマークに追加

 東京都内を中心にLED(発光ダイオード)照明の事業のすそ野が広がっている。都内の公的試験機関では中小企業を中心に照明の性能確認の試験依頼が急増、2009年度は約2600件と08年度比で約8割増える見通し。消費電力が少ない環境配慮型の照明として需要が増えている。都内自治体も企業の取り組みを後押しする構えで、LED照明の普及が一段と進みそうだ。

 東京都立産業技術研究センター(産技研、東京・北)は照明機器の明るさや輝き、温度、波長などの性能試験を受け付けている。家庭用のLED照明の発売などに伴い、試験件数は05年度の約60件から急激に増加。09年度も4〜9月で1290件に達し「下期もペースは鈍っていない」(産技研)。公的試験機関でLED試験に対応できるのは産技研だけ。依頼件数のうち都外分が約3割を占める。

 LED照明は発光部分と関連部品を組み合わせれば製品化が可能で、異業種や中小企業が比較的参入しやすいとされる。電球製造の細渕電球(東京・荒川、高橋建志社長)は09年、神奈川の企業のLED部門を譲り受け、自動車や家電など向けのLED製造に本格参入した。

 都内の自治体もLED照明の普及が省エネルギーにつながるとして、利用を促す施策を相次いで打ち出している。

 中央区は10年度、区営晴海1丁目駐車場の55基の照明をLED照明に切り替える。消費電力が少なく、蛍光灯などに比べて耐用時間が長い点に着目、試験的に採用する。中央区は電力の節減効果を検証し、他の区営駐車場の切り替えも検討する。目黒区も10年度、3カ所の商店街の街路灯をLED化するための事業費として約2300万円を見込んでいる。

 民間調査会社の富士経済(東京・中央)の予測では、12年のLED照明の国内市場規模は08年比で4倍強に広がる見通し。

 他の照明機器に比べて高価格で、明るさや色などの性能面の課題も指摘されるが、政府が消費電力の大きい白熱電球の廃止の方針を打ち出したことなどが追い風となって、家庭用の照明器具でもLED化が進むとみられている。

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