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照明技術・デザイン最新事情【落合 勉】

「街のあかり」

2007年02月20日 このエントリーをはてなブックマークに追加

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照明デザイナー 落合 勉(M&Oデザイン事務所)
はじめに

 街のイルミネーションは、ここ数年華やかさを増してきているように思います。昨年末のクリスマス商戦では派手なイルミネーション演出が街のあちらこちらで見られ、眩しいほどで本当に驚いてしまいました。地球温暖化対策への取り組みからエネルギー消費の有効活用を心がけなくてはならないのに!と叫びたくなってしまいましたが、年が明けるといつもの街あかりに戻ったようです。今回のコラムはその街のあかりについて、ここ数年注目していた事柄を取り上げてみました。


1. 商業施設ビルのファサード外壁照明について−CHANEL GINZAと表参道ヒルズ

 プラダやティファニー、ルイ・ヴィトンさらにはイヴ・サンローランなど世界のブランドショップの旗艦店が都心の商業一等地に集まり(特に銀座や丸の内さらに表参道辺りはその集積度も高く)、目立つようになりました。ビルの外観演出には周辺の景観に配慮した工夫がされ、上質な街並み形成に同調する一方で、それぞれのブランドイメージへのこだわりも窺えます。さらに日中と夕方以後ではその変化が際立つ(目立つ)ものもあり、思わず立ち止まって見続けてしまうほどです。夜間に商業ビル外観を観察するのも、楽しいタウンウオッチングの一つでありましょう。

 ここ数年銀座中央通り界隈では新築オープンや改装の店舗の話題をマスメディアが取り上げてきました。中でも銀座「シャネル」の外壁は以前から気になっていた一つで、日中にビル前を行き来はするものの夜間照明演出はちらっと見る程度でしたので、話題になったそのビル外観照明をじっくり見てみたいと思っていました。1月末の夕方、まだ陽の明るさが充分残り、街路灯のあかりも未点灯の時間に銀座4丁目の交差点に立ち、周囲を見回しました。立ち並ぶビルの中から、日本橋方面左側ビル上層の壁面に「CHANEL]のロゴを見つけると、黒色半透明のガラス面壁(ハーフミラー的)仕上げのこのビルは、周囲のビルの景観を写し出し、際立って目立つことなく銀座の上品な街並みに同化しているように思えました。

 

図1 東京・銀座4丁目から日本橋方面を見た様相。歩道左側の奥にCHANELのロゴ
図2 ダークグレイのガラス面壁仕上げのシャネルビル

図3 正面入口の様相。


 日没の早い冬、午後6時には暗くなります。銀座中央通り(ビル正面側)とマロニエ通り(ビル側面側)に面したシャネルビルの黒色外壁が白く変わり始めました。ビル正面部4階から9階までの外壁面と、側面側の壁面(窓を除く部分)が、光りの点滅で表情を一変させたのです(図4参照)。それはシックで上品なる点滅です。そして正面部のファサード1階と2階は通りから店内の様子が覗えるように透明ガラスでフィックスされ、店内から洩れるあかりが入口部分を明るくしています(図5参照)。その対比は外壁のシックなイルミネーションとうまく調和し、日中の目立たなかったビル全体が新しく生まれ変わったようでした。

 

図4 夕方6時以降の照明演出された外壁。CHANELのロゴがある壁面がビル正面部。
(側面側の窓部から洩れる光で、1〜3階がブティック、4階が多目的ホール、
5〜9階がシャネルの事務所、最上階の10階がレストランということが判る。)
図5 フロントファサードの様子。


 1階中央の入口から見える店内正面の間仕切り壁は、CHANELと記された外壁と同一仕様の光る壁で、店内外とのイメージ一体化デザインを心がけているようでした。そしてこの間仕切り壁の役目もある“店内光り壁”のソフトな光は、入店時最初に視野に入りやすく、明るい印象(明るい店=清潔感)を無意識に定着させる“視覚感覚”を効果的に生かしたものです。巧みな演出であります。そのためこの光り壁の前の衣料品の色合いは、白いソフトな「光り間仕切り壁」と対比され、より鮮やかに冴えていました。このシャネルの内外装デザインは米国人の建築家ピーター・マリです。照明演出についても確かなるセンスの良さが随所に見られ、彼の手がけた空間をもっと見てみたいと思った次第です。

 正面部の外壁面、日中から夜にかけてイルミネーション仕様で劇的変化をします。シャネルのイメージカラーの黒色を強調した日中の外壁が、夜になると白色光だけの大きなモノトーン・イルミネーションになるのです。このモノトーン・イルミネーションは、あたかも昔の無声映画のようにシーンが変化し、ロマンを感じさせてくれます。最初にカーテンが開く幕開けのシーンがあり、次にエッフェル塔が映し出されます。次いで椿の花や雪中にそして風船や格子パターンなどの映像にシャネルのマークも組み込まれて、5分ほど続くのでした。

 一般的に派手な目立たせる色光演出が多い中で、あえてそれを行なわないアイデンティテイーあふれる企業カラー(黒と白)での点滅イルミネーションに、ブランドの強いこだわりを感じました。同時にブランドの強さがあるからこそ可能な演出だと感心しました。

 

図6 消灯されて暗くなった壁面からカーテンが開き、
あたかも第一幕の始まりのような映像。
図7 パリのエッフェル塔

 

図8 風船/図9 鳩の映像

 

図10 格子パターンとシャネルのマーク
図11 壁面の白色光源の位置がよく分かる全灯展示の様子。


 ところで、このCHANEL GINZA店は2004年12月オープンでしたが、これだけ大きなビル外壁面(幅19m×高さ37m)にLEDだけでイルミネーションを施した事例は、当時世界でもほとんどなかったのではないでしょうか。そのLED(日亜化学工業の白色LED)は約2メートル長の特製アルミパイプに組み込まれ、20センチほどの均等間隔で水平に固定されていました。

 

図12.13 4階の多目的ホールの窓内側。
設置されているイルミネーション用の特製パイプが
水平に設置されている様子(採光している日中の状態)。
夜間になると遮光ブラインドが窓全面に降ろされ、
LEDの反射光が室内に照射しないよう工夫されている。


 もう一つ、じっくり観察したいと思っていたのが表参道ヒルズのファサード照明です。昨年2月にオープンして数ヶ月の間、昼夜を問わず多くの人で賑わっていました。クリスマス時にはLED灯篭も加わり華やかな演出であったとのことです。残念ながら今回はその華やかな季節ではなく、1月末の落ち着いた時期に訪れました。表参道ヒルズで期待していたのが「LEDブライトアップウォール」と称されている表参道に面した220mの大壁面(高さは6m前後ほど)の夜間照明でした。地上6階地下6階のこの建築物、安藤忠雄建築研究所+森ビルの設計(照明計画:内原智史デザイン事務所)で、けやき並木を超えないよう配慮された点は多くの評論家に好評でありましたので、そのけやき並木とイルミネーションがどのように連動協調されているかを楽しみに出かけたのです。

 夜7時過ぎ、地下鉄表参道駅から地上に出るとLEDのあかりが見えてきました。動きのある映像はなく、RGBによるカラー展開も(点滅や色変化もなく)単調でした。ジュリアン・オビーという美術家が映像アートを手がけたと聞いていたので期待して見に行きましたが、残念ながら約20,000個と云われるRGBのLED(180ミリピッチ配置)照明外壁面は落ち着いた色光静画のようでした。しばらくの間見ていましたが、変化はなく帰路に着きました。

 しかしあれだけ大きなファサード面が静画のままとは思えず、後日調べてみました。その結果、私の見たファサード外壁面はサブの演出パターンのものであったようで、2月現在見られるファサード照明は雪の結晶パターンの展開とのことでした(図17)。もう少し長く見続けていたらこの映像も見られたかと思うと残念でした。

 なお、美術家オビー氏の映像アートや表参道けやき並木をシルエットにした映像などは、放映の期間終了とのことでしたが、新たなる美術家作品が準備されているとのこと、次回の訪問を楽しみとします。

 

図14 表参道ヒルズのLEDブライトアップウォール。(動きのないカラー面照明でした)
図15 ブライトアップウォールの様相。

 

図16 表参道ヒルズの正面入口部。縦の白色光ラインはLED。(動きはなく常時点灯)
図17 2月現在のファサード照明演出。(表参道ヒルズからの提供画像)


2. TOKYO LIGHTS/銀座の街路灯が代わる、変わる

 2006年6月に1通の案内が送られてきました。「銀座・京橋・日本橋/中央通り照明デザイン国際競技 TOKYO LIGHTSのご案内」というタイトルがつけられたその案内には、『東京中央通りの銀座・京橋・日本橋地区における道路照明灯をリニューアルするために国際競技を実施します。本競技は、「美しい国づくり」の重要性が問われ、景観への社会的関心が高まるなか、日本を代表する街路である中央通りにおいて、道路照明灯と景観のあり方に、新しいモデルを提示することを目指して実施いたします。新たな日本の都市景観のシンボルを、照明デザイン、都市・建築・土木デザイン、プロダクトデザイン、アートなどをはじめ様々な分野の方々のクリエイティビティあふれる道路照明灯のデザインを公募するものです。』と記されていました。

 詳しくは6月15日にサイトオープンしたTOKYO LIGHTSのホームページ(http://www.tokyolights.jp/)を見て!との事でしたので、早速ホームページを見て驚きました。最優秀賞の副賞賞金が500万であること、そしてコンペ作品提出期限が8月25日であることでした。何しろこの案内が手元に届いたのが確か6月末か7月はじめでしたから、2ヶ月ほどの間に提出?募集期間が2ヶ月ほどでは国際公募コンペとしては短すぎるのでは?と思いました。しかし、照明のコンペです。照明大好き人間の私としては、このイベントが盛り上がり注目されるよう応援しよう!と決めました。それに日本を代表する世界の東京・銀座の街路灯デザインコンペはこの先当分の間は無いでしょうから、自分も何か提案してみたいと思い、5年ほど前から催事活動を共にしている心通う仲間たちとトライしたのです。結果は残念ながら落選でしたが、しかし心はそれほど落ち込まず、逆に「失意泰然、無事澄然」(論語より)のようでした。

図18 コンペに応募した筆者協力グループの作品パネル


 この国際照明コンペ、審査・選定結果の発表などをホームページ上で行ない、問い合わせの質問や回答もすべてホームページで公開するというコンペの様式でした。一次選考会、そして二次選考会を通過した5作品がそれぞれナンバー1、2、3、4、5と番号を付けられて公開され、最終選考会が行なわれました。最終的に11月20日に最優秀作品などの発表が行なわれたのですが、大変興味深く見ることができました。(最優秀賞、優秀賞、佳作、市民賞の4つの作品が受賞。詳しくはTOKYO LIGHTSのホームページをご覧ください。)

 しかし、その審査過程を見ているうちに、これ本当に良いのかなぁ?と気になり始めたことがあります。最優秀作品は、最終選考エントリー作品5点中において必須条件や審査判断要素を概ね充当しており、その面からは妥当の選定だと思いました。しかし他の4点は明示された「道路照明灯デザインの条件」や審査要素から逸脱しており、なぜ最終選考エントリーに選ばれたのか疑問を持ちました。なぜ疑問か、それは一般的なデザインコンペには見られないデザインへの細かな条件(厳密な設計数値まで)が応募要項に明示されていたからであり、それらの条件から外れている作品が選ばれていたからです。

 確かにデザインコンペであり絶対条件ではないにしても、最終選定された5点のうち4点が明示条件から外れているのです。私自身が作品応募をして、しかも落選しているわけですから(このコラムを読んでいる皆さんにはその悔しさから書いているのではと思われる可能性があることも十分覚悟した上で)あえて書かせていただくと、であれば最初から条件の提示はもっと緩やかなものにすべきだったのではと思いました。

 応募希望者には今回の公募要綱を見て、従来の形状や色彩のスタイル追及型の照明デザインコンペでなく、実施設計のための諸条件を遵守しなければならないため難しすぎて辞退した人も多かったことでありましょう。長年照明業界に携わっている私自身も難しい条件だと思ったほどですから、経験の浅い若者や電気工学や建築土木に疎いデザイナーたちは、応募要項を見て諦めた人も多かったのではと思います。これらの人達のことを思うと多くの最終選定作品が明示条件から逸脱していたことを遺憾に思ってしまうのです。せめて2次審査では半数以上が必須条件や審査判断要素を満たしているべきではと思ったのです。あれだけの厳密なる設計数値を明記していたのですから・・・。ちなみに、募集要項もホームページ(FAQの最終行)から見ることができます。

 今回の公募は照明や土木の専門知識をも必要としています。であるならば応募期間をもう少し長くして専門知識学習の時間を持たせるのが妥当であったのではと思います。そうであったなら斬新なるデザインで諸条件に合致する提案が、さらに増えたでありましょう。

 さて、最優秀作に選ばれた作品についての個人的意見ですが、LEDをポールに取り付けることについて、気になることが一つあります。それはLEDラインに強化ガラスかアクリルの保護カバーを取り付ける(そうであろうと思われる)ことで、この保護カバー取り付けによる体積増が支柱構造部を細くし、風圧強度を弱めることにならないか、という点です。別途の強度強化やLED付加で、製作費及び設置費は大幅増になるのでは?(製作設置予算が6.5億との目安提示もありましたから)と思われるのです。設置する場所は国道とのこと、路面や歩道の均一的な照度の充分なる配慮も必要でしょう。今回の審査委員の先生方や事務局の専門家の方々で、こういった懸念事項なども十分に検討されながら、実施されていくことと期待しております。

 TOKYO LIGHTSコンペ、大変関心を持って最終結果まで楽しませていただきましたし、インターネット上で多くの人に情報を公開したこのコンペスタイルも興味深く思いました。ありがとうございました。最優秀作品が、日本の21世紀のあかり「銀座のあかり」として広く親しまれることを願っています。


3. 中国・広東州で見た街路灯

 中国の春節(お正月)前の2月初旬、広東省の中山市古鎮に視察に行きました。世界の工場と言われ始めて久しい中国で、照明産業の様相などを知りたいと思っていました。なぜなら最近の欧米の照明展示会では元気な中国人活動が目立ちますし、家電製品や自動車など中国工業製品力の伸張著しいことを知るにつけて、中国照明産業の実態を知りたい!との気持ちを強めていたのです。

 そんな折に日本照明器具工業会から「ビジョン2015」(日本照明器具産業界の将来像について記されたレポート)が提言されました。その巻末に1行「中山市古鎮の照明器具販売店が軒を並べている。」と記されていました。以前から香港の北に位置する経済特区の深せん市や東かん市は、電気部品の生産集積地であると聞き及んでいましたから照明器具なども製造されているのではと予想していました。が、中山市古鎮の名は初めて知りました。この古鎮というところに行けばいろんな照明器具も見られ、中国照明器具産業の一端なりがわかるのでは!と思ったのでした。今春のライティング・フェア2007が終えたら中山市古鎮を訪問してみようと計画していましたら、そのライティング・フェアでセミナー講演(3月7日)をすることになり、「中国動向の一端でも紹介できるものがあれば、・・・」と考え、急遽友人の協力を仰ぎ広東省に飛んだのです。

 広東省中山市は香港の西北、湾を隔てた対岸側に位置しています。市中心の古鎮と称されるエリアには「2006中国・古鎮国際灯飾博覧会」と掲示された大きな展示会場がありました(展示会は終了、次回は2007年6月とのこと)。この展示会場の周囲には照明専門店のビルがびっしりと囲んでおり、周囲を車で回りましたが、まさに照明器具専門店のオンパレードでありました。1階部はもとより2階3階にまで展示してある店も多く、その広さと展示品の豪華さには目を奪われました。

 

図19 古鎮の中心にある照明展示会場。
図20 市内メインストリートに多い大型の照明専門店の例。

 

図21 大型店の展示フロアーの一例
(他にも大型のシャンデリアや店舗用器具、屋外器具等が多数展示してある)
図22 中小の照明器具専門店や照明器具部品を取り扱う店が連なる市内の様子。


 今まで欧米への照明展視察訪問時に、その地の照明専門店やショールームを見ていましたが、これほどの規模(店自体も店の数も)を見たのは初めてでした。これは世界最大クラスの照明器具展示の集積地であり“古鎮は中国照明の都である”と思いました。

 中山市古鎮のある広東省は中国における照明産業の集積地ともいわれます。その中山市の周辺にはいろいろな照明器具製造工場が存在していると聞かされました。実際にその工場2箇所を視察してきましたので、今回「街のあかり」について記すこのコラムではそれに関連することを抽出し、街路灯など街演出のための照明器具についてその一部を紹介します。

 

図23 古鎮に向かう幹線一般道路。
左右設置の街路灯は抵圧ナトリウムランプのアルミダイキャスト製。
図24 市内中心街の入口部の様相。幹線一般道路のセンターにハイポールの街路灯。

 

図25 視察訪問した銀雨照明有限公司(Neo−Neon)の管理棟前の様子。
工場全体・建物模型が配置された模型ケースがあり、
その模型ケース周囲に8つのショールームへの入口がある。
図26 工場全体の模型(右側・物流倉庫の一部は画面からはずれている。)


 「中国一のLED工場を案内します!」と出発1週間ほど前に届いた中国からのメールを見て、ぜひとも見たいと思いました。それならば台湾にいるLED製造に詳しい友人を誘って工場視察をと思い、同行してもらいました。敷地490000平方メートル、従業員数15000人を擁すその工場は広大で、使用コードからトランスやLEDモジュールまで製造している各工場棟は、歩行視察で廻るには数日かかってしまうほどの質量でした。工場はすでに春節長期休暇でラインもストップしている箇所も目立ちましたが、各工場棟は稼動していました。

 街路灯の製造工程は見られませんでしたが、その製品は展示ショールームで見ました。アルミダイキャスト製でハイパワーLED搭載の道路照明用ポール灯で、ソーラーと連動していました。その性能は別としても、世界の照明業界最新製品を製造し中国内道路で使用の街路灯、次世代の光源を積極活用して器具を生産試行するたくましい追求心には敬服した次第です。さらに景観照明のための投光器(大小あり)や地中埋め込み器具(LED光源のものもあり)も展示されており、最新展示製品の多種多様の様相には目を奪われました。

 

図27 LED街路灯が展示されていたショールームの一部。
LEDによる街路灯例。壁面掲示写真は現場設置事例の写真パネル。
図28 街の景観照明に多用される投光器や地中埋設器具展示コーナーの一部。

図29 Neo−Neon社主席室の様相。
(ベン主席の頭上にはLEDオフィス用器具、背後にはLED棚下灯、
床には新製品のLEDチューブなど部屋全てがLED照明でした。)


 イルミネーションから大型の投光器や街路灯まで、その部品から完成品までの製造過程を有すこの工場を“中国一のLED工場である!”との事前通知、確かにと納得した今回の訪問でした。中国照明産業の急速なる成長の証を垣間見たようで、驚きと感心の工場視察でした。

 最後に、
 それぞれの街にはその歴史や文化があるように、街のあかりとなる街路灯や建物ファサード照明にもその街の景観に合うものが望まれます。安全で楽しい魅力ある街づくりに照明演出は大切です。
 今回は「街のあかり」と題し、街路灯や建物外装照明について最近留意していた事柄を取り上げました。他にもファサード照明の目立つブランド店舗や商店街ゲート、さらにはライトアップの美しい建物など紹介しきれない事柄もあり、次の機会にぜひ紹介したいと思っています。さらには中国照明産業の中心地・広東省視察での興味深いあれこれなどもありますが、それらはライティング・フェア2007の講演時(3月7日)に照明デザインの観点から紹介したいと考えています。

 そのライティング・フェア2007は東京・ビッグサイトで3月6日から開催されます。今年は省エネ光源として実用化を展開しているLED器具などが展示競演するはずと期待しています。街路灯などの“街の灯り”も新作が見られましょう!楽しみです。

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落合 勉 プロフィール

照明技術・デザイン最新事情

筆者プロフィール
落合勉
照明デザイナー、M&Oデザイン事務所代表。
武蔵野美術大学、愛知県立芸術大学非常勤講師。 
1948年愛知県三河生まれ、1970年渡米、帰国後ヤマギワにて照明を実践。1991年横浜にてM&Oデザイン事務所スタート、現在に至る。器具のプロダクトデザインや照明計画などを行う傍ら、国内外の照明関連展示会や企業などを訪れ、グローバルな照明最新情報をインプットする。趣味は古灯具探索(灯油器からアーク灯まで)。2009年7月、Light Bridge Association JAPAN NPO(あかりの架け橋)を設立し、理事長に就任。日本の照明業界の発展のためにLEDとOLEDの普及啓蒙活動を行うとともに、次世代のあかり文化を担う「あかり大好き人間」の育成を目指している。

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