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低価格小売り、都心へ攻勢、ドラッグ店なども出店――しまむら、ファストリ。

2012年01月12日 / 日本経済新聞 朝刊 このエントリーをはてなブックマークに追加

しまむら 新規店の8割集中

ファストリ 銀座に「ジーユー」

 低価格を強みとする専門店が大都市の駅前や繁華街などへ集中出店する。しまむらは2013年2月期の新規出店を6期ぶりに100店台に乗せ、7〜8割を大都市部とする。ファーストリテイリングも低価格衣料品店「ジーユー」の出店を大都市部中心に加速し、12年8月期は国内での「ユニクロ」の純増数を上回る。成長の足場だった郊外は飽和し、人口増が続く大都市部に投資の軸足を移す。

 しまむらの13年2月期の新規出店数は、今期見通し(80店)に比べ2割強増える。かつては地方の幹線道路沿いに大量出店したが、ここ数年はこうした立地への出店が一巡し、年間の新店は100店を下回っていた。

 このため都心の小型物件でも店が出せるように、ほぼ婦人衣料に特化した「しまむらレディース」の出店を始めるなど準備を進めてきた。神奈川県秦野市の物流センターを増設し、店数を増やせる基盤も整備した。出店先は未定だが、東京・銀座や新宿などへの進出も計画する。

 ファストリは12年8月期にユニクロより価格が3〜5割安いジーユー事業で、新店43店、退店ゼロを計画する。新店から退店を引いた純増数は国内ユニクロ事業(25店)を上回る。3月末に銀座に旗艦店を開くなど、大都市部への出店を増やし、期末店舗数は200弱まで広がる。売上高も12年8月期に前期比約6割増の500億円まで引き上げる。

 ファッション業界ではスウェーデンのH&M(ヘネス・アンド・モーリッツ)や米フォーエバー21が銀座や渋谷などに大型店を出し集客していることから、国内勢も相乗効果を狙う。

 衣料品以外でも大都市部への出店が目立つ。100円ショップ最大手の大創産業(広島県東広島市)は11年に売り場面積が100平方メートル程度のオフィス街向け小型店「ビズ」を東京・霞が関など東京23区内に3店出店。同業態を武器に人口密集地への出店を加速する。

 中堅ドラッグストアのクリエイトSDホールディングスは、売り場面積約300平方メートルと通常の半分以下にした小型店で都心のオフィス街などを開拓する。12年度は新規出店する40店のうち10店程度を小型店とする。菓子やストッキングなどを置き、コンビニエンスストア需要も狙う。

【表】主なファッション関連専門店の2012年度の出店計画         

企業名      新 規〓出店数   主な動き

ファーストリテイリング   ユニクロ   48   3月に銀座店を移転増床

ジーユー   43   3月に銀座店を開業   

しまむら      約100   都市部への出店を7〜8割に

青山商事      10前後   駅前の総合スーパー内への出店開始

AOKIホールディングス      約40   駅前立地を開拓

ジェイアイエヌ      33   17年度をめどに国内の店舗数を4倍の500店に

(注)ユニクロは国内のみ。AOKIホールディングスは紳士服事業のみ、ジェイアイエヌはメガネ専門店のみ         

【図・写真】ファーストリテイリングはジーユーでも大都市部を攻める(東京・池袋の店舗)

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