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建機、IT武装で高効率、システムも販売――コマツ、キャタピラー。
コマツ ICタグで動線管理 キャタピラー 整地作業を自動制御
建設機械や産業車両にデジタル化の波が広がっている。コマツは子会社がフォークリフトの動きを細かく把握して工場の生産性を上げるシステムを開発。日立建機やキャタピラージャパンなどは建設機械の能力向上のため、現場作業の精度を上げる仕組みを相次ぎ考案している。機械や車を売るだけでなく、IT(情報技術)武装で顧客の生産現場に革新をもたらす新機能を加えてユーザーを囲い込む。
コマツの新システムは全額出資子会社、コマツユーティリティ(栃木県小山市、礒田進社長)が手掛ける。無線LAN(構内情報通信網)を使って、フォークリフトに取り付けたICタグが2秒に1回の頻度で送ってくる位置情報を集計する。各車両の動きは異なる色の線によってパソコン画面上で立体的に表示する。動きが止まれば丸印に変わり、時間経過とともに丸印が大きくなる。
例えば「8月16日の9〜12時」と指定すれば、その間の全車両の動きを見たり、1台だけの動きを抽出したりできる。動線や停車している時間から作業にムダのある車両を特定、他の車両との役割分担を見直すことで移動距離を減らす。燃料の節約にもつながる。
本社工場で運用試験を始めた。自社のフォークリフトの納入先を中心にシステムを売り込む。
生産ラインに流す半製品にも取り外し可能なタグを置く。こちらの映像は部品や材料を供給する会社に提供し、必要な時に必要な量を搬入できるように要請する。工場内に搬入用のトラックが滞留しないようになり、担当者の待ち時間も減る。フォークリフト60台が稼働する規模の工場の場合、導入費用は2000万円程度となりそうだ。
製造業の設備投資低迷でフォークリフトの販売が大きく落ち込んだ2009年、同社は国内シェア3位に転落。「販売後に何もしなかったのが問題。物流改善のコンサルティングができる会社を目指す」(礒田社長)
日立建機はニコン・トリンブル(東京・大田)など3社と組み、油圧ショベルで傾斜面を整備する際にGNSS(全地球航法衛星システム)で目標を表示するシステムを発売した。浚渫(しゅんせつ)船に積むショベルに搭載した実績があり、今後は12〜30トン級のショベルを中心にオプションで搭載する。
キャタピラージャパンは、ブルドーザーやモーターグレーダーの作業者負担を軽減するため、整地作業を3次元制御するシステムを投入した。新たな収益源を開拓するために、IT建機は欠かせなくなっている。(市原朋大)
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