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地域カード「トカピ」来月スタート、「WAON」に付加、地域消費底上げへ。

2010年08月17日 / 日本経済新聞 地方経済面 このエントリーをはてなブックマークに追加

共通ポイントで集客

 中部地域で9月、イオンの電子マネー機能を持つカード「WAON(ワオン)」を使った地域カード「トカピ」のサービスが始まる。ソニーの技術を活用し1枚のカードで地域共通ポイントなどが付与される。中小の小売店などがサービスに加盟すれば、地域消費の底上げなどにつながる見通しだ。

 愛知、三重、岐阜、静岡の4県で提供されるサービスは、イオンが7月から販売中の「ひだ白川郷WAON」と、9月上旬発売予定の「名古屋城WAON」の2枚のカードを利用。ソニーの非接触IC「フェリカ」のポイントカードや診察券など最大20枚のカード情報を1枚に集約できる技術を活用し、WAONに地域カードの機能を付加する。

 消費者は名古屋城WAONなどを購入すればトカピのサービスを利用できる仕組み。トカピ加盟店で同カードを提示して現金か電子マネーで支払うと、ポイントに相当するトカピマイルが付与される。100円につき1トカピマイルが付与され、1トカピマイルは1円に相当する。トカピとWAON双方に加盟した店舗で電子マネーで決済するとトカピとWAONの2つのポイントが付与される特典がある。

 サービスは愛知県内に本社を置く企業の創業者や経営者らが同サービスのために2009年に設立したイーポイント(名古屋市、須川功一代表取締役)が提供する。加盟した小売店などはカードの読み取り端末などの月額利用料と、ポイント発行に伴う手数料をイーポイントに支払う。イーポイントはトカピ加盟店を紹介するホームページを立ち上げたり、加盟店ごとのブログを無料で開設したりして、加盟店の利用客拡大につながるサービスも提供する。出版社のゲイン(名古屋市、藤井英明代表取締役)もイーポイントと連携し、加盟店の集客につながるようトカピ関連の雑誌を発行する。

 9月1日にまず名古屋市内の小売店など約50店が参加する。サービス開始後1年間で、4県で1000店の加盟を目指す。

 ソニーの技術を使った地域カードは香川県や長野県などで展開されている。中部地域で共通ポイントを付与する地域カードの発行は初めてという。イオンは2枚のWAONで初年度に25万枚の販売を目指しており、イーポイントは、その1割程度でのトカピの利用を目標としている。

 ▼地域カード ソニーの非接触IC技術「フェリカ」を使い地域内の共通ポイントや共通クーポンなど複数カードを1枚にまとめたカード。ソニー子会社のフェリカポケットマーケティング(東京・品川)が自治体や企業と連携して発行する。

 香川県では「めぐりんサービス」として共通ポイントや共通クーポンなど、横浜市では「よこはまポケット」の名称で介護支援ボランティアポイントのサービスを提供している。


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