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路線バス設備、福島交通更新、ICカード本格導入、車両も新型。

2010年08月18日 / 日本経済新聞 地方経済面 このエントリーをはてなブックマークに追加

 福島交通(福島市、松本順社長)は路線バスの設備を更新する。運賃支払い用のICカードを10月末にも本格採用するほか、新型車両も一部導入し、乗客の利便性を高める。さらに、乗客数を集計しやすい運賃箱に刷新し、利用者の需要動向などを把握してバスの効率的な運行を目指す。

 バスのICカードは、乗降時にカード読み取り機に軽く触れるだけで、現金や整理券を使わずに自動的に運賃を精算できる仕組み。同社のICカードは代金前払い式で、郡山市と周辺市町村に利用できる地域を限っていた。10月末からは福島市や白河市、二本松市などにも対象地域を広げる。当面は3万枚程度の発行を目指す。

 運賃箱も刷新し、全410台のうち約370台に導入する。ICカードなどで精算する際に、客が乗り降りした停留所などの情報を記録できる。車内アナウンスや料金表示などの情報を記録させて料金表示板などの操作にも使え、情報の書き換えなどにかかる経費や手間を軽減できる。運賃箱やICカードなどの導入にかかる投資額は数億円程度としている。

 車両も更新する。7月に5台更新したほか、10月にも5台を予定する。いずれも約60席の中型で、乗降口の段差がないため乗り降りしやすく燃費性能も高まる。購入費は1台約1700万円で国と県の補助を活用する。

 クレジットカード決済もこのほど導入。JR福島駅前など3カ所の窓口に専用端末を置き、乗車券や定期券をカードで購入できるようにした。今後も需要に応じ窓口の拡大を検討していく。

 同社は福島県中通り地方と相馬地方を中心に路線バス(乗り合いバス)や高速バスなどを運行する。利用者減少や過去の負債が響き2008年経営破綻したが、09年5月に会社更生手続きを終え、経営支援会社みちのりホールディングス(東京・千代田)傘下で再建を進めている。

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