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電子マネー――ワオン、3位に急伸(点検シェア攻防本社調査)

2010年08月11日 / 日経産業新聞 このエントリーをはてなブックマークに追加

 2009年度の電子マネー(前払い式主要6方式)の総決済件数は、08年度比34・7%増の15億4703万件だった。スーパーなど利用拠点が増えてきたことに加え、節約志向が強まり、電子マネーのポイントをためる消費者が増えたことも追い風となった。ブランド別では、首位の「ナナコ」(セブン&アイ・ホールディングス)と3位の「ワオン」(イオン)の流通系が好調で、市場全体の伸びをけん引した。

 ナナコのシェアは25・9%と前年度に比べて3・8%縮小。決済件数は前年度比17・6%増の4億100万件と堅調だが、ワオンが急伸したためシェアは落とした。自社グループのスーパーやコンビニエンスストアで、飲料などの特定商品の購入者にボーナスポイントを付与する施策が奏功し、利用が伸びた。

 東日本旅客鉄道(JR東日本)の「スイカ」は、22・2%(前年度比2・5%減)と2位に上昇。駅構内の商業施設や自動販売機など利用できる場所を増やしたこともあり、件数は前年度に比べ21・4%増えた。

 急伸したのがワオン。シェアは08年度の11・3%から、ほぼ倍増の21・4%に上がり、前年度の4位から3位に上昇。「ジャスコ」など自社系列のスーパーやコンビニだけでなく、「ファミリーマート」などグループ外の拠点も開拓し利用が増えた。足元ではスイカも上回り、10年度は順位の交代もありそうだ。

 一方、シェアを落としたのがビットワレット(東京・品川)の「エディ」。5%減の20・1%となり、2位から4位に転落。件数の伸びが他ブランドに比べて低く、シェアが落ちる要因となった。10年1月には楽天傘下に入った。主要コンビニ全店で使えるようにしたほか、地方都市も開拓し、巻き返しを図る。

 電子マネーは今回から、調査方法を発行枚数から、より利用実態に即した決済件数に変更した。09年度末時点の発行枚数は5650万枚のエディが首位を維持。09年度中にナナコとワオンは共に1000万枚を超えた。

 電子マネー市場は10年度も高い成長が見込まれる。利用者向けの割引やポイント充実など、さらに利用を促す施策がシェアに影響しそうだ。

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