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第2部eリテール特集――ICタグ、マルチに活躍、暮らしの“コンシェルジュ”。
シューズの特徴一目で ワインに合うレシピ表示
大量の情報を記録できるICタグ(電子荷札)。スポーツ用品店では靴の特徴を紹介し、スーパーでは選んだワインに最適なメニュー表を紹介する。ICタグに商品の生産工程で発生する二酸化炭素(CO2)の排出量などを記録し、排出量削減につなげる活用法の実験も進む。指先に載る小さなタグに、あたかもコンシェルジュや環境保護団体に対するような期待が集まっている。
ナイキの靴は専用台の上に置くだけで、シューズの特徴をモニターで見られます――。イオン系スポーツ用品店「スポーツオーソリティ 港北ニュータウン店」で、消費者の知りたい要望に簡単に応えてくれる情報端末が注目を集めている。詳しい機能の情報を書き込んだICタグがそれぞれのシューズに埋め込んであり、端末が自動的に読み込む仕掛けだ。
スポーツシューズは外見だけで機能を把握できない。ランニングに適しているのか、フィットネスに良いのか、目的に応じて縫製や素材も違う。店員が近くにいなくても、すぐ分かると好評だ。2009年秋に設置したこの端末、開発したのは大日本印刷だ。いかに、一般のお客さんに分かりやすく情報を提供するかに気を配った。
「小学生ぐらいの子供から、大人まで年齢を選ばず利用できる」と同店の片野健史セールスマネジャーは評価する。ICタグが店員の代わりに商品説明することで、店員に声をかけることをためらう顧客へのアプローチができるとみている。
マルエツでもICタグを、ワインの販促に活用する。地上から150センチ程度の目に留まりやすい陳列棚に15インチのタッチパネル式ディスプレーとICカード読み取り機を設置。来店客は欲しいワインの値札近くに付けられたICカードを読み取り機にかざすと、画面上にそのワインの生産地の紹介や、それに合うレシピが表示される。
来店客は気になったレシピなどを印刷して持ち帰ることもできる。「オススメランキング」などマルエツが勧めるワインを紹介するコンテンツを放映して、来店客を売り場に引き付ける。
表示するレシピは卸業者やメーカーなどが提供するほか、マルエツが店内で配布する無料情報誌に掲載したものも転用。マーチャンダイジング戦略と連動して、内容を1カ月に1度更新、季節感を出す役割を担う。
現在、設置店舗は33店舗。対象商品の売り上げは設置していない店舗の2倍に達する。「気軽に楽しめるデイリーワイン」などワインの特徴を簡潔にまとめ、わかりやすく見せたことが功を奏した。紹介するワインは20品目程度。「ワインを手軽に楽しみたいが、自分にあったワインが分からないという若い主婦層の利用が多い」(マルエツ)と話す。ICタグをつけたワインを活用して今後とも商品情報の内容やレシピ情報の充実を予定している。
【図・写真】ICタグを仕込んだシューズをかざすと詳細な製品説明が表示される(横浜市都筑区のスポーツオーソリティ 港北ニュータウン店)













