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マイル・ポイント蓄積上達の道は――交換サイト・キャンペーンでコツコツ。
交換サイト・キャンペーンでコツコツ、還元率2%めざす
マイルやポイントの発行額は年間1兆円規模に。
電子マネーとの互換性も向上し、ますます使いやすくなってきた。
目指す還元率は、消費に使った総額のズバリ2%。
ポイント・マイル長者のはじめの一歩を踏み出そう。
何事にも近道はない。ポイントやマイルの効率的な収集術も同じ事。一歩ずつ地道な努力の積み重ねが大切だ。あるマイラー(航空会社のマイルを集める人)の上達の歩みを追ってみた。
都内の企業に勤める柴田一雄さん(仮名、36)がマイル収集を趣味にし始めたのは2000年ごろ。海外旅行や出張でたまったマイルを使い、タダで里帰りできたのに味をしめた。
まず、自分がよく利用する航空会社のグループ企業が発行するクレジットカードに加入。30歳の時にゴールド・カードに切り替えた。買い物などの決済で100円当たり1%のマイルがたまるほか(通常カードは0.5%)、飛行機搭乗で計上されるマイルが25%割り増しになるからだ。
ネット購入で稼ぐ
電話や電気、ガス、水道の支払いはすべてカードで決済していたが、新たな契機になったのは06年。ヤフーと航空会社が提携、Yahoo!ポイントをマイルに交換することができるようになったのだ。仮にヤフーで1万円分の買い物をすると、カード決済での100マイルに加え、Yahoo!ポイントも100ポイントたまる。この100ポイントは50マイルに交換可能。提携を機に、柴田さんはお酒や飲料、お米などかさばる食料品などをネットで購入するようになった。
次に意識し始めたのは購入するタイミングだ。ヤフーだけでなく楽天も、携帯電話を使った買い物などで2〜5倍のポイントを付与するキャンペーンを定期的に実施している。柴田さんは家庭内で在庫の少なくなった消耗品をメモしておき、キャンペーン時にまとめて注文するようにした。
また「ネットマイル」や「Gポイント」などポイント交換サイトを経由するよう心掛けるようになった。ポイント交換サイトからヤフーなどのページに飛び、買い物するだけで交換サイトのポイントが1%程度つく。交換サイトのポイントはYahoo!ポイントやカルチュア・コンビニエンス・クラブのTポイントなどに交換できる。キャンペーンを活用しなくてもマイル1%、Yahoo!ポイント1%、交換サイト1%の計3%の還元が可能だ。
08年後半、最後に取り組んだのが「おサイフケータイ」。携帯電話にネット経由などで電子マネーをチャージ(入金)する。一部のクレジットカードではチャージで1%のマイルがたまり、電子マネーの利用でも0.5%のマイルが付与される。Edy(エディ)は利用200円ごとに全日本空輸(ANA)2マイル、WAON(ワオン)は200円ごとに日本航空(JAL)2マイルがたまるキャンペーンも時折、実施している。
その結果。柴田さんは昨年、合わせて200万円弱を航空会社系のクレジットカードで決済。Yahoo!ポイントからの移行も含めて約3万8000マイルを手にした。3万8000マイルの中には、毎年の初回搭乗に伴うボーナスやフライトマイルも含んでおり、ネット通販や電子マネーによる支払いだけでためたものではない。
それでも柴田さんは「200万円の消費に工夫を加えた結果が3万8000マイル。3万8000円相当と考えれば還元率は2%近い」と満足そう。クレジットカードの保有者は3万2000マイルで香港までのビジネスクラス往復航空券と交換できる期間限定キャンペーンも始まる。この航空券を正規購入すれば、割引運賃でも13万円近くかかる。柴田さんは早めの夏休みをとる算段中だ。
一般に、クレジットカードや電子マネーの運営会社が店舗から受け取る手数料は売上高の3〜5%が多いとされる。カード会社などは手数料を元手にポイントサービスを展開するので、その多くは還元率を1%前後に設定している。ただ、販促手段として還元率を高めるケースも多く、これを上手に活用することが還元率2%を実現する近道だ。
マイルとの相性重視
柴田さんの上達の歩みを左ページの表にまとめてみた。柴田さんはマイラーだが、他のポイントを集めている人にとっても参考になる点が少なくないだろう。
柴田さんのマイル収集が加速したのはクレジットカードとネット上のポイント、電子マネーの3点セットがそろった08年から。この年から現金で支払う機会が大きく減ったという。すべては最終的にクレジットカードでの引き落としになるため、還元率の底上げに役立っている。ポイント長者には3点セットの活用が不可欠だ。
また、還元率を2%に近づけるにはヤフーや楽天、ポイント交換サイトは欠かせないツール。一方で柴田さんは航空会社のマイルへの交換を優先。マイルとの相性が悪い電子マネーやネット上のポイントを使うことは少ない。たとえポイント交換サイト経由で移行可能だとしても、衣料品のように手にとってみないと質感などが分からない商品までネットで購入する気はない。無理せず長くポイント生活を楽しむには、心理的な負担の少ない楽な手段を確立するのも大事だ。
【図・写真】ポイントやマイルが電子マネーと融合を進めれば蓄積のチャンスが広がりそうだ












