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住宅・建材――積水化学工業住宅カンパニープレジデント高下貞二氏(秋需を聞く)

2010年08月26日 / 日経産業新聞 このエントリーをはてなブックマークに追加

戸建て追い風、微風に

 ――戸建て住宅の受注状況はどうか。

 「昨年下期から住宅業界は回復し、さらにペースは上がっている。今年4〜6月期の当社の受注棟数は前年同期比11%増えた。住宅ローン減税や贈与税の非課税枠拡大など政策支援が浸透してきた。住宅を購入しようとする人はより本格的に検討するようになり、『今が建て時』との認識が広がっている」

 「当社では住宅事業40周年を記念した、大容量の太陽光発電システムを搭載できる住宅や、コストパフォーマンス重視の商品などの受注が好調だった。ただ、床面積は小ぶりになっている。世帯構成人数の減少が影響しているようだ」

 ――今年度下期の見通しは。

 「米国経済の減速、欧州の財政不安などで円高に振れ、企業収益が圧迫されるのを心配している。景気先行きの不透明感も消費マインドに影響する。原料の動向も気がかり。鉄などは値上げを受け入れざるをえず、当社でも1棟あたりで20万円ほどのコストアップ要因になりそうだ」

 「政策支援と不安要素の両面あり、強い追い風が微風になるとみている。昨年度は約78万戸だった新設住宅着工戸数は今年度、80万戸前後で推移するとみている」

 「当社では前年同期比で受注が3%ほど増えると見込んでいる。幸い、受注残はリーマン・ショック前の水準に戻っており、これを維持して来期にもつなげたい。環境性能の高い住宅やコストパフォーマンスを実感できる商品を出す。都市部の建て替え需要も開拓したい」

 ――国の成長戦略にも掲げられたリフォーム市場はどうか。

 「好調だ。4〜6月期でもリフォームの売上高は182億円で前年同期比26%増えた。新築からリフォーム、不動産仲介まで循環型ビジネスモデルとして進めたい。まずはOB顧客をしっかりと回り、太陽光発電システム搭載などを訴えていく」(聞き手は井上孝之)

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