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(社)日本建材・住宅設備産業協会より〜建材業界の最新動向【(社)日本建材・住宅設備産業協会】

ISO/TC89(木質系パネル)シドニー国際会議報告

2011年11月30日 このエントリーをはてなブックマークに追加

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標準化委員会 標準企画部会
ISO/TC89国内審議委員会


 TC89全体会議

 2011年10月4日(火)~7日(金)の4日間、オーストラリア・シドニー市の「STANDARDS Australia」の会議室にて、ISO/TC89(木質パネル)国際会議が開催された。今回も例年の通り、SC1(繊維板)、SC2(パーティクルボード)、SC3(合板)、WG5(試験方法)及びPlenaryの会議が一堂に会して行われた。
 日本からは重要審議事項を有するSC1,SC2、WG5関係に4名、SC3に2名、Plenaryでは6名全員が参加した。

出席者(SC1,2,3 Plenary)

日本側出席者:
・渋沢龍也SC1&2国内審議委員会委員長 (独立行政法人森林総合研究所 複合化研究室長)
・神谷文雄SC3国内審議委員長 (セイホク株式会社 技師長)
・宮本康太SC1&2国内審議委員 (独立行政法人森林総合研究所 積層接着研究室主任)
・高橋英明SC1&2国内審議委員 (ホクシン株式会社 技術開発部長)
 他2名 (事務局:SC1,2=建産協、SC3=独立行政法人農林水産消費安全技術センター)

ISO/TC89関係者
・Dr.Steffen Tobisch (TC89 Chairman)
・Dr.Alan Halligan (SC1&2 Convenor)
・Dr.Bernard Chevaldonnet (SC3 Convenor)
 他22名

全体概要

 TC89は議長及び幹事国がドイツであり、我が国を含む29ヵ国がPメンバーとして活動している。TC89は冒頭に述べたように幾つかのSCとWGで構成されるが、WG5ではシックハウス関連のホルムアルデヒド測定方法について、デシケーター法(日本提案)、スモールチャンバー法等(全部で5通り方法がある)が審議されてきている。またSC1及びSC2では各々繊維板とパーティクルボードの分類と要求性能が、SC3では化粧合板やブロックボードが審議されている。
 前々回のさいたま市、前回の上海市と2回連続東アジア開催であった為アジアからの参加者が過半数を占めたが、今回もオーストラリアでの開催と比較的近かったためアジア圏からは14名が参加した。

4日間の会議日程、イベントは下記の通り。

10月4日(火) ・午前 Registration ・午後 SC3
 5日(水) ・午前 SC1 ・午後 SC2
・夕刻 Welcome Dinner(Sydney Harbour Cruise)
 6日(木) ・終日 Field Trip
 ・UTS(University of Technology Sydney)
 ・Forest NSW(ニュー.サウス.ウエルズ州立森林研究所、公園)等の訪問、見学
 7日(金) ・午前 WG5 ・午後 Plenary


SC1,SC2分科会 森林研究所

日本からの主要な提案・意見等の審議内容

①SC1;FDIS16895-2(乾式繊維板の要求性能)
 前回の上海会議からの懸案事項であった、日本のMDF製品の特性(一部ISO/FDIS規格を外れる製品群)をISOに反映させるために'「NWIP」として提案する'件は基本的に承認された。今後の手順として、は日本が当該特性を「Building Grade Products」としてマトリックス表を作成し、CD(Committee Draft)として回付されることになった。

②耐湿性試験について
 3つのオプション試験(サイクル試験、煮沸試験、湿潤曲げ試験)の相関関係について
日本より結果報告を行い、一部に相関関係は見られたもののそれぞれの相関関係は低いという主張が理解され、3つの試験方法とも今後とも残すことを前提に、日本よりデータと製造条件を報告することになった。
 すなわち、日本が採用している湿潤曲げ試験は有効では無い、との欧州からの声を消すことが出来た。

③WG5;試験方法
 ホルムアルデヒド放散量測定方法として5種類があり、各国それぞれが採用している方法についての意見集約の結果、あらためて各国の現状を報告、CEN、及びASTM/JIそれぞれがリーダーとなって手分けして検討することになった。

次回国際会議

2013年3月末~4月初、ザルツブルグ(オーストリア)で開催予定。

特記

 前回(上海)同様、今回も本会議前日にHalligan議長と事前打合せを行い、日本の主張を理解して頂けた。また日本からの出席委員間の発言内容の詳細事前打合せを行い、本会議では議長のリードにより日本の発言もスムーズに行われ、主張は承認された。
 今回のシドニー会議への参加は、日本繊維板工業会の多大なるご支援により実施されたものであり、又事前準備では各国内審議委員、及び関係者の方々の積極的なご協力を頂いた。


*用語の説明
 SC :Sub-Committee(分科委員会)
 WG :Working Group(作業グループ)
 NWIP :New Work Item Proposal(新業務項目提案)
 CD :Committee Draft(委員会原案)

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(社)日本建材・住宅設備産業協会は、昭和24年に(社)日本建設材料協会として発足し、 昭和63年に建材産業全般に関わる企業・団体を横断的に広く関係を取り持つ役割を担うべく、(社)日本建材産業協会 (経済産業省認可)へと改組・改名しました。そして、平成17年(社)日本住宅設備システム協会の事業を引き継いだ際、現在の(社)日本建材・住宅設備産業協会へと改名しています。協会独自の自主委員会による事業に各種補助・委託事業を加え、調査統計、技術動向の情報収集、建材の標準化、品質保証、省エネ・環境など各種事業を行っています。

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