(社)日本建材・住宅設備産業協会より〜建材業界の最新動向【(社)日本建材・住宅設備産業協会】
アジア・太平洋研修(ISO/TC89:木質パネル)報告〈(社)日本建材・住宅設備産業協会〉
これまで我が国はISO/TC89活動をオーストラリア・ニュージーランドと協力し、各種試験方法(20規格)・製品規格(3規格)の共同規格(JANS)を作成し、それらの中で重要な案件をTC89に提案してきた。特に、2005年10月にJISをベースとした「湿潤曲げ試験方法」が国際規格として成立したことは大きな成果である。
また、JISをベースとしたデシケータ法と湿式繊維板の分類・要求性能の国際規格化にも努めている。デシケータ法は既に提案されているが、チャンバー法との相関を確認して初めて規格としての意味をもつもので、現在その作業をアジア太平洋諸国が協力して行っている。北米、欧州がそれぞれ別の案を推していることから、これに先んじてデシケータ法を国際規格として確たるものにする必要がある。
繊維板の分類・要求性能については、乾式法の規格は審議されており、委員会原案(committee draft)段階にある。しかしながら日本で生産数量の約半分を占める湿式法において分類・要求性能が審議されておらず、国際規格化の必要性から、日本は新たに提案を行っている。この提案を国際規格とするためにはアジア・太平洋諸国と連携し、研修を通して賛同国づくりを行う必要がある。
これらの状況を踏まえ、建産協は平成2006年11月14日から17日にかけてアジア・太平洋研修(ISO/TC89:木質パネル)を行い、アジア・太平洋諸国からの参加者にISO/TC89における日本の提案についての理解と、支持を得た。
また日本を含むアジア・太平洋諸国はカントリーレポートの発表、木質パネルに関する情報交換等を行い、研修事業は有意義なものとなった。
1.参加者
■アジア・太平洋諸国(中国、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、オーストラリア、USA)計15名
■日本 計19名(敬称略)
【関係省庁他】
経済産業省産業技術環境局:江口 信彦、富永 和也
独立行政法人農林水産消費技術センター:中田 直、山内 一浩
【TC89国内審議委員会メンバー】
静岡大学:鈴木 滋彦、小島 陽一
岩手大学:関野 登
独立行政法人森林総合研究所:渋沢 龍也
大建工業株式会社:奈良 義幸
永大産業株式会社:川端 文治
日本ノボパン工業株式会社:服部 和生
ニチハマテックス株式会社:西尾 勉
ホクシン株式会社:高橋 英明
【オブザーバー】
木材利用推進中央協議会:林 良興
【事務局】
日本繊維板工業会:姫野 富幸、涌田良一
建産協:富田 育男、加藤 隆三、佐伯 秀雄
2.セミナー内容
(1)11月14日(火)〜15日(水)
■一般発表(敬称略)
●日本のISO/TC89における取組み:
鈴木 滋彦 TC89国内審議委員長(静岡大学)
●乾式繊維板及びパーティクルボードの分類、要求特性:
David Thurlow TC89/SC1/SC2主査(豪州)
●ISO/TC89/WG5の課題:
渋沢 龍也 TC89国内審議委員(森林総研)
●湿式繊維板の国際規格化:
西尾 勉 TC89国内審議委員(ニチハマテックス)
●「木質パネルの機械的性質(釘接合)の劣化 −屋外暴露試験と促進劣化試験の相関−」:
関野 登 TC89国内審議委員(岩手大学)
■カントリーレポート発表
中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、オーストラリア、ベトナム、USA
(2)11月16日(木)
(財)建材試験センターにてホルムアルデヒドの測定方法の実習
(3)11月17日(金)
木質ボード部会シンポジウム参加、中国、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、オーストラリアのカントリーレポート発表及び木質パネルについての討論会に参加

11月16日 ホルムアルデヒドの測定方法の実習 (於:(財)建材試験センター)














